なぜDeNAは3位に転落してしまったのか
6月、交流戦優勝を果たし、阪神との首位攻防戦に3連勝した横浜DeNAベイスターズ。勢いそのままに首位を独走すると思われた。しかし、まさかの前半戦3位フィニッシュ。本記事では交流戦勢いに乗ったチームはなぜ、失速したのかについて取り上げる。
※選手名は敬称略です。ご了承ください。
※データはスポーツナビから引用しています。
※成績は7月17日終了時点のものです。
要因①偏った先発ローテーション
DeNAは交流戦明けの阪神との首位攻防戦に今永、東、バウアーを先発させた。今永は6勝でチーム2位タイ、東は8勝でチーム1位、バウアーは6勝で今永と共にチーム2位タイと、勝ち頭3人が先発していることが分かる。そのことによって、阪神打線を封じ込めることに成功し、首位に浮上した。
しかし、その代償は大きかった。以下は交流戦明けの先発投手の成績をまとめたものである。
図1から以下のことがわかる
・勝利数、防御率共に好成績の今永、東は金曜日から日曜日の3連戦にしか先発していない
・バウアーを除く、火曜日から木曜日の3連戦に先発した投手の最多勝利数は3勝である。
・今永、東、バウアー、といった勝ち頭は主に金曜日から日曜日の3連戦に登板している。
このようにDeNAの先発ローテーションは俗にいう表ローテと裏ローテがはっきりしてしまった。結果、金曜日からの3連戦では勝ち星を積み重ねやすいが、火曜日からの3連戦では勝ち星を積み重ねづらいローテションとなった。
実際に、DeNAは交流戦明け、金曜日からの3連戦は6勝5敗1分けと勝ち越しているが、火曜日からの3連戦は2勝7敗と大きく負け越している。
このことは、交流戦明けの失速に大きく繋がった。
要因②勝ち頭3人が先発した広島戦3連敗
前半戦最後の広島との3連戦。DeNAは交流戦明けの阪神戦同様、今永、東、バウアーの勝ち頭3人を登板させた。DeNAとしては最低でも2勝1敗、あわよくば3連勝したかったはずである。しかし、結果は3連敗。3位へと転落することになった。
要因③中継陣の不調
DeNAは交流戦明けの12敗しているが、12敗中、中継投手に負けが付いた試合が7試合もある。つまり、負け試合の半分以上もの試合で中継投手に負けが付いているということになる。
中継投手に負けが付く状況というのは、同点か勝っている試合です登板した時のみである。すなわち、勝ち試合、もしくは引き分けの試合を負けにしてしまっていることになる。
おわりに
交流戦明けやや失速したとはいえ、DeNAはまだ優勝を狙える位置にいる。阪神ファンの私としては、ぜひ阪神に優勝して欲しいが、セリーグの優勝争いが盛り上がるのは大いに歓迎である。
〈徹底分析交流戦〉阪神が交流戦で勝てなかった要因に迫る
はじめに
要因①リリーフ陣の不振
要因②打線の不振
今後の展望
はじめに
苦しかった苦しかった交流戦がやっと終わった。2度の大型連勝を経て突入した交流戦。21年、22年と2年連続好成績を収めていたこともあり、今年も勝ち越し、首位を独走するのだろうと思っていた。
現実は厳しかった、、、結果は7勝10敗1分けと負け越し3であった。2位のDeNAとのゲーム差は2.5ゲームまで縮まった。
しかし、まだシーズンが終わったわけでもなければ、首位陥落したわけでもない。アレに向けて巻き返すには、交流戦での反省を生かさなければならない。そのため、本記事では、阪神の交流戦不調要因について取り上げる。
要因①リリーフ陣の不振
交流戦負け越すことなった1つ目の要因は、リリーフ陣の不審である。交流戦前までは圧倒的な安定感を保っていたリリーフ陣だったが、ここへ来て疲労もあったのか、試合をひっくり返されるケースが多くみられた。しかし、セリーグの他のチームと比較しても阪神リリーフ陣の質の高さは頭ひとつ抜けている。そのため、リリーフ陣に関しては心配することないだろう。
要因②打線の不振
2つ目の要因は交流戦チーム打率最下位に終わった打線である。得点力不足には2人の選手の不信が大きく影響している。その2人とは、ノイジーと木浪である。
阪神の大きな得点パターンは、次の2パターンである。1つ目は近本、中野が出てノイジーが繋ぎ、大山、佐藤が返す。1、2番ともに出塁率の高い阪神打線は、ノイジーが繋ぐことによって、大山、佐藤に二人ないしは3人塁に置いた状態で回すことができる。長打力のある2人の前にランナーが複数いることで大量得点が期待される。しかし、交流戦においては、ノイジーが不振になり、3番バッターの成績が安定しなかった。そのため、大山、佐藤にランナーを溜めた状態です回すことができなかった。そのため、阪神打線は得点力不足に陥ることとなった。
2つ目は木浪が出る、送る、近本、中野が返す。近本、中野といった1、2番の選手に打点が多いことはタイガースの特徴である。8番の木浪が3割を大きく超える打率であったため、1、2番に得点圏にランナーを置いて回る機会が多かった。しかし、交流戦に入って木浪の打率は下がった。そのことにより、1、2番が打点を挙げられなくなり、阪神の得点力は減少した。
このように、ノイジーと木浪は阪神打線のキーマンである。そのため、2人揃って交流戦で状態を落としてしまったのは阪神打線にとって大きな痛手だった。
今後の展望
交流戦は負けしてしまった阪神だが、まだ首位にいる。そのため、慌てず自分たちの野球を取り戻し、交流戦を巻き返すような戦いをリーグ戦再会後は見せて欲しい。